北京原人と言っても本田博太郎ではなく、香港製『キングコング』。流れはほとんど同じ。ペキンマンに育てられた女版ターザンみたいなサマンサがヒロインで登場したり娯楽色が強い。
前半の探検パートは、「その時であったッ!!」と田中信夫のナレーションが聞こえてきそうなくらい、『川口浩探検隊』風味。
特撮パートは有川貞昌と村瀬継蔵、助監督に川北紘一らが参加しているため大迫力。当時、本家東宝は怪獣映画の製作を停止していたし、シリーズ終盤は予算を縮小していた。
ドラマパートは首を傾げる部分もあるが、多額の予算で日本の特撮スタッフたちの技術がフルバースト。