けーはち

北京原人の逆襲のけーはちのレビュー・感想・評価

北京原人の逆襲(1977年製作の映画)
3.3
ヒマラヤの麓で身長25mもの巨大北京原人が復活。どう見ても原人ってサイズじゃね〜‼️🦍っていうか『キングコング』の直球パクリ特撮。されど日本から東映スタッフを招聘し本気度は中々。原人の唯一の友達は動物達と心通わせる女版『ターザン』と呼ぶべき豹柄ビキニの金髪白人美女で、終始巨大猿が暴れる殺伐とした画にポロリしそうでしない、健康的なお色気でアクセントを添える。話はテンポ良く展開するも大筋は元ネタの枠内を出ず何も意外性はないが、割りかし良質な特撮と美女とで意外にも魅せられてしまう。音楽も異国情緒+ポップで纏まり良いが、大詰めの戦車や戦闘機が迫る戦闘シーンでは伊福部マーチ的なガツンと印象に残るオリジナル曲を用意できなかったかショスタコーヴィッチの交響曲などをそのまま用いており少々惜しいか。エンディングは香港映画にはままある悲劇的な結末で投げっぱなしだが文明vs自然の対立を考えれば妥当なビター味。