sally

地上5センチの恋心のsallyのレビュー・感想・評価

地上5センチの恋心(2006年製作の映画)
4.5
あなたに恋してない、愛してるの
愛する夫はもういない
何もない私の自尊心を高めてくれた
あなたの物語に、何度救われたことか
今まで、他人の幸せを生きていた
間違った場所で幸せを探している

大切なのは、自分を受け入れること。
月まで浮かぶ、本当の愛。

歌って、踊って、愉快に生きる。
決して裕福ではないけれど、いつも心は豊かだった。

愛されたいあなたは通りすがりで、すぐに去ってしまう人。自分の名前も上手く言えないほど大好きな作家に愛を囁かれても、誇りは失わない。

嬉しさで宙に浮いても、ちゃんと地に足をつけて生きている。
人生は甘くないけれど、楽しく生きるのは自分次第。

とってもキュートでファンタジックな演出だけど、物語はとても現実的で胸に響いた。

恋人はヒモの娘、ゲイの息子、隣人のイエス。ユーモラスに多様性や社会的な風刺を描いていたのも良かった。

"あなたに恋してない、愛してるの"
愛しているからこその決断と意思。
自分を愛してくれるから愛するのではない、互いに愛するのだ、誇りを失わずに。

幸せを決めるのは自分自身だと気付かせてくれる、本当に素敵な物語だった。
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