nana

地上5センチの恋心のnanaのレビュー・感想・評価

地上5センチの恋心(2006年製作の映画)
5.0
良い!!こんなおもろいんかこれ!
予告で気になってみてみたけど、予想以上。面白くて、楽しくて、寂しくて、大人のプラトニックな愛。運命の愛もあったり、他人の幸せを求めていたり、沢山経験したからわかる"幸せ"。
オディットは チャーミングで、きっと子育ても大変だっただろうけど、毎日をるんるんで過ごせて、いろんな物事を大きな器で受け入れて(いとも簡単に? 楽観的に?) ああ 楽しそうだ!! バルザンも 結局のところノーベル賞が取れるほどの作家なのかはわからないけど、届く人には届くし、幸せを運んでいる。
カトリーヌ・フロは可愛いし こういう歳の取り方したいなって思えた。 アルベール・デュポンテルは誰かに似てるなあっておもってたらフェデラーだった。似てる。それもあってか愛着が湧いていた。


作中のシャンソンも楽しくて、演出もかわいい。安っぽさ(貧しさ)を感じさせない、上品な演出。お金が全てじゃないよって 物語でも感じるし、作品そのものでもそう感じる。

物語は足早に進んで行くけど、でも一つ一つを丁寧に愛情を込めて作っているんだなっていうのがわかるからせかせかしない。
コメディ要素たっぷりで伏線の張り方、回収の仕方が上手い。これを 「上手いだろ!」じゃなくて ちゃんと面白くできているのが評価できるポイント。

度々出てくるイエスや、15歳の尻尾がはえてるパジャマ、脳みその料理、ムキムキの隣人、チャーミングでシュールで愛おしい。 イエスはとくに聖書通りに進めていっておもしろい。

でも ときどき残酷で 冷酷な現実も突きつけられるけど それを 笑いと幸せに変えてくれるオディットの力はなんだろう?


「幸せにはこういう恋があって」
「幸せにはこういう愛があって」とかではなく "他人の幸せ"じゃない "わたしの幸せ"をオディットは持っているのかな。

猛烈な愛 じゃなくたって 運命の愛はあるんだよ って思えるし、とにかく元気になれる作品。形は人それぞれ って素直に受け取れる作品。無理矢理教え込まされるんじゃなくて、オディットのダンスにいつのまにかついていってしまうような。それくらい自然と。難しく考えなくていいやんって。


所々に哲学的な問題をぶっかけてくる登場人物。そこがいい。日常生活で生まれる哲学。

オディットはノーベル賞に文学賞があることもしらない(ほんと?)くらい教養がないけど、でも彼女の哲学はある。

生きる上ではやっぱり哲学は必要だ。
だから勉強しなくちゃ じゃなくて、自分で考えて生きていきたいっていう話。
わたしの哲学、わたしの幸せ を見つけるのは いつになるかわからないけど、全部全部意味のあることなんだなって思えるように過ごして生きたい。し、いつかはハッピーになれる!って素直に、楽観的に思えた。


エリック エマニュエル シュミット もっとみてこ。


プチ文句↓
予告はフランス版の方が面白い。
ていうか邦題なんなん?
5センチどころちゃうし!月までいくし!
もっと頭ひねれ!
せっかく良い作品なのに この邦題だったら観る前に選ぶ人が多いと思う。
もっと多くの人に観てもらっていい作品だと思う。そういうところも考えて邦題をつけてほしい。





以下 鑑賞中メモ_________________



地上5センチの恋

プロの作家に手紙を書くなんて変だわ
ハゲの美容師もいる

セックスの問題じゃない
彼女(妻)は僕を恨んでいるんだ

尊敬していなかった



先生は僕を治すために雇われた
あくまで仕事だ
僕を愛していない

誰かに愛されたい



脳みそ
15歳のときのパジャマ ぴっちぴちで尻尾生えてる



うつの男と歩くのはつまらないだろ
あなたは別よ
僕は空っぽさ
当然だわ 与えてばかりだからよ




音階の歌 全ての音を聞かせて 3つ聞かせて 4つ聞かせて


ハイチは パラダイス?
ここは鳥かご 牢獄よ


僕の作品は陳腐か?
いや

僕の人生は陳腐だよ
世間を見返すために
金と名声を追い求め
パリに大きなアパート
田舎に別荘
美人の妻
足のスラリとした愛人
陳腐だよ何を手に入れても
よさんか
何を手に入れても
僕は幸せじゃなかった
自分じゃなく他人の幸福を
生きてきたからだ
あろーる(じゃあ どうすれば幸せに?

探してる



ちょくちょくいる イエス様おもろい
スーエレンの彼氏はいつもトイレ
追い出そうとする親子

行き先 格安 (息子金とったな?笑)


幸せのレッスン

君のそばなら息子をレッスンできるとおもって
何のレッスン?
幸せのレッスンだ いいかい?



年齢差もある
パリとベルギー
お金持と 貧乏人


「マルティニークのチキータマダム」
ジョセフィン ベイカー



あなたに恋してないわ
恋じゃない 愛してるの

おかしい?

わからない 多分幸せなのさ

(ノーベル賞知らないことで笑ったところと)


🌟
僕らを元どおりにした妖精は正しかったのかな?
わからない (オディットの声 と涙)

イエス ゴルゴタの十字架背負うシーン 息切れで倒れる 一緒に倒れる


花束2つ
「わかったよ」d'accord って返事しといたよ



Pour Dette
"Le bonheur des autres 他人の幸せ"
みんな 間違った場所で幸せを探す
幸せになるには 自分を受け入れることだ

君を幸せにしたい
その言葉をまた聞くなんて
運命の人がまた現れたのね


🌟"落ち着いて オディット"
"Calme toi"
最後はバルザンが言ってくれる
nana

nana