April01

ベスト・キッド2のApril01のレビュー・感想・評価

ベスト・キッド2(1986年製作の映画)
3.2
ツッコミどころが多くて笑う。最初から最後まで色々とおかしい。
舞台が沖縄になってから、その常軌を逸した描写はもはやコメディ。
これ80年代のはずなんだけど、戦後まもなくの日本じゃね?ってくらい時代遅れで笑いが凍りつく感じ。

なんでダンスフロアであえてロカビリー?
いまだに代々木公園入口を牛耳ってロカビってオラついてる年寄りグループに感じるのと同じ寒気を禁じえなくて(ケントスで踊るくらいで自己完結して下さいよ~といつも思うんだけど)。

クミコさんのダンスとか服とか、可哀想なくらいダサくて泣きそうになる。
ユキエさんがミヤギを待ち続けたとか、もう老年男性の妄想レベルで同じく寒気。

決闘する意味も全然わからない、honourがどうこう吠えてるサトウに全然説得力がなくて、ひたすら寒い。
その弟子も何が気に入らなくてあんなにオラついてるのか本当に意味不明。
で色々とタイミングよく台風が来たおかげで丸く収まるとか、コメディ。一周して面白すぎ。
極めつけは、終盤の見せ場となるダニエル決闘の場面で・・・デ、デ、でんでん太鼓~!!!😆
みんな持ってるの?しかも一斉に?何かの宗教団体かって感じで背筋がゾわー😱

クミコとダニエルがいい感じになると必ず邪魔が入るのも、コントさながら。おかげで全然2人の距離が縮まらなくて、恋愛要素に感情移入しにくい。

前作に引き続き良いと思ったのは終わり方。いきなりエンドロール。後日談とか一切なし。おかげで細かいツッコミどころを考察せず面白かったな、と楽しい気持ちが残る。改めて終わり方は大事。

それと日系人俳優さん達が演じているので、日本人として違和感のないところはとても良いし、日本の文化をダニエルが学んで溶け込んでいく様子は好感が持てる。

主題歌のGlory of Love by Peter Cetera、良き。
April01

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