LEO

小説家を見つけたらのLEOのレビュー・感想・評価

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)
3.5
人生に背を向けて引きこもっていた有名小説家と、文武両道に才能を持つ黒人青年とが、ひょんな出会いから友情を育みお互いの新しい人生を見つけていく話。

ショーン・コネリーが主演の他に製作としても関わっている。

ポップなラップやノリの良い曲を多く使いながらも、特別劇的なシーンもなく全体を通して淡々と落ち着いて流れていく演出がいい。
特にジャマール役のロブ・ブラウンが、悔しいことも悲しいことも、全部表に出すことなく心に飲み込んでポツンと葛藤する演技が光ってた。
それにジャマールとクレアのラブロマンスにも深入りしないのもオシャレ。

概ね文句はないのだが、マジソン・スクエア・ガーデンとヤンキースタジアムのエピソードや、ジャマールを目の敵にしてるバスケの奴(名前忘れた)とのことなど、ちょっと尻切れトンボ的なエピソードが多かった気がする。
それにラストの死因の部分は、作中ぜんぜん情報がなくて「いきなりかい!」って感じだったなぁ。(もちろん「それがいいんじゃないか!」と言う人はいるでしょう)

マット・デイモンの使い方は「贅沢な使い方」というのか「え、これだけ?」というのか(笑)。

雰囲気はとてもいいけどちょっとピリッとしない作品だったかな。
LEO

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