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八月の鯨のoncochiのレビュー・感想・評価

八月の鯨(1987年製作の映画)
4.0
大昔、wowowで初放映された時に観たから、もう30年以上経ってるんだ。。。
その当時からリリアン・ギッシュは映画雑誌とかでサイレントの天使みたいな事を書かれていて、お人形さんのようい可愛い人だなぁって思ってました
ベティ・デイヴィスはキム・カーンズの「べディ・デイヴィスの瞳」でその名前を知ったんだと思う

冒頭、恐らく20世紀初めの頃メイン州の海岸には毎年8月になると鯨がやってくる
それを見るのが楽しみで夏用の別荘を訪れる姉妹と近所に住むお友達
やがて50年以上の月日が流れリビーとセーラはそれぞれ伴侶を亡くし、今年も別荘にやってきた
もう二度と来ないかもしれない鯨を見るために・・・

もうターシャ・テューダーか西の魔女かと言うような上品で丁寧な暮らしが本当にサマになってるんだけど、車の形や計算すると1960年前後の時代背景らしい
(映画自体は1987年製作)
だったらまだ、こういうライフスタイルも沢山残ってたのかなぁ・・・
流石に2021年ではインターネットも利用しているのかな?笑

当時は知らなかったけれど、今はネットで色々情報を得られるので知ったところ
撮影当時、妹役のリリアンが93歳 姉役のベティが79歳のかなりの逆転配役だったらしい(幼馴染役のアンは78歳)
痩せぎすで気難しい姉は本当に妹より老けたように見えたし、ちょっと太めで陽気な幼馴染はこの2人より一回り以上若く見えた
やっぱり年を重ねれれば重ねるほどに今までの生き様が表面に出てしまうのかもしれない
自分への戒めとなる作品でもあった。。。

あっ!ベティ・デイヴィスさんの名誉のためにも言っておきますが、この撮影ではないベティさんはお化粧もきっちりされ、まだまだ大女優の貫禄十分の素敵なお婆様でした
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