男はくらいよ監督さそり

わらの犬の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
5.0
ペキンパーで一番好きだ。前半ロマンポルノ、後半仁義なき戦い。冒頭からアメリカの暴力が嫌いでイギリスの田舎に引っ越してきた数学者が村人の陰湿なイジメに遭う。
奥さんは地元のヤリマンビッチ。何でこのカップル?って思うけど。まともな神経はホフマンと少佐の二人だけ!知的障害者を匿った事から村人のリンチに遭う。たった一人で立ち向かうホフマン!これ程恐ろしくリアルな設定はない!
今でも続くイジメとそれに対して暴力に目覚める弱者の図式。人間の本質を描いてる事で『時計じかけのオレンジ』と双璧をなす。
ダスティンホフマンが素晴らしく、スーザンジョージもエロい。小道具の使い方、段々と暴力が大きくなっていくペキンパーの冴えまくった演出!
村人全員が嫌な奴で観ると絶対にイギリスの田舎に行きたくなくなる。