ぴよまろ

ダ・ヴィンチ・コードのぴよまろのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
3.5
ダン・ブラウン原作小説の映画化作品。ハーバード大学教授である主人公が、ルーブル美術館館長が殺害されたことをきっかけに、聖杯を巡る事件に巻き込まれ、そのダヴィンチが残した謎に迫っていく、ミステリー。

世界史好きにとって、とても面白い謎解きミステリーでした。歴史の中で「こうであったかもしれない」という部分を膨らませ、壮大な物語になっており、歴史上の人物たちが関わった「かもしれない」とされているのが面白い。シオン修道会、テンプル騎士団、マグダラのマリアなど、有名な伝説を使っての謎解きはワクワクさせられますね。

ただ、キリスト教の知識が結構必要なのと(欧米では常識レベルなのかもしれませんが)、複雑な背景の説明が長いので、それを乗り越えられるかどうかでちょっと感想が変わるかもしれないです。個人的にリーが全部セリフで説明するのが、ちょっとくどいかな、と思いました。もうちょっと主人公たち自身で秘密を解いてほしかったです。

イエス・キリストは人か神か?という部分をテーマにしているので、公開当時、カトリック教会をはじめ各方面から反発も出たくらいの本作。その宗教観は、日本人にとってはピンと来ない部分ではありますが、それでも謎解き映画としてワクワクする作品でした。
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