頭の上の赤い林檎

ダ・ヴィンチ・コードの頭の上の赤い林檎のレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
1.5
 謎解きをしているのはわかるが、キリストに準えた展開のひた続きで完全に置いてけぼりをくらった。
 史実を説明しながら、いや実はこうで…だからこうして…こうかもしれなくて…
 と、凄まじいスピード感の説明口調なのにも関わらず、いやむしろその説明口調の展開が続くからこそ退屈でなんとも微妙な作品であった。
 最後の展開だって誰しもが最初から予想できたし…
 アートとキリスト、宗教の盛衰という、歴史を振り返る上では切っても切れない題材。正直知らなければ知らない方が悪いと言ってしまえばそこまでだが、それにしても今作はあまりにも知っている前提で作られている。
 原作を読んでみればきっと解像度はかなりあがるのだろうが、じゃあ原作だけ読めばいいし、そうなると映像にした意味が…
 やはり、原作を知らずとも楽しめないと映像作品にした意味はないのではないだろうか。
 そういう意味では今作は個人的にはダメダメで全く刺さらず。退屈な2時間半。
 トムハンクスの無駄遣い