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ダ・ヴィンチ・コードのshimpeimのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
3.8
当時私は高校二年生で、映画研究部に所属していた。映画研究部といっても熱心に映画を研究するような部ではなく、校舎の隅の視聴覚室を借りて、毎週水曜日にツタヤで借りてきた映画を観る。そんな緩やかな活動だった。

各々授業が終わり、ぽつぽつと視聴覚室に集まる。開始はいつも16時頃だった。部屋は学校施設であるため、借用時間は原則18時まで。2時間の映画でちょうど終わるような具合だった。

ある日の放映作品が「ダ・ヴィンチ・コード」だった。当時はいまよりもずっとずっと浅学で、宗教や思想、歴史など分からない箇所も多かった。それでも、校舎で観るにはいささか刺激的な内容に、前のめりになって観た記憶がある。

ただ、残念なことにダ・ヴィンチ・コードは2時間半の映画だった。物語が佳境を迎えたところで顧問の先生が入室し、退出を促したのだ。私たちは、渋々と視聴覚室をあとにする。高校二年生の、なんでもない一日の出来事だ。それ以来、なんとなく機会を逸し、続きを見ることはなかった。

そんなことをふと思い出して、見直した。よくできた映画だった。
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