Tak

ハンサム★スーツのTakのレビュー・感想・評価

ハンサム★スーツ(2008年製作の映画)
3.0
ブサイク。
故に恋人が出来ないどころか周囲からも蔑まれるように
して生きてきた主人公はある日『ハンサムスーツ』のモニターに選ばれる。
ハンサムスーツを着用しハンサムと化した主人公の人生はこれまでとは一転しモテ男としての人生を謳歌するのだが……

お笑いコンビ、ドランクドラゴンの塚地武雅がブサイク役
ハンサムスーツ着用後のハンサム役として谷原章介がダブル主演を演じ、ヒロインには北川景子、佐田真由美や佐々木希、ブラザートム等が脇を固めます。

作品のテーマとしては『人は外見より中身だ』に尽きると思うのですが、そもそもとしてブサイク時の主人公がかと言って中身がハンサムみたいなお話になっていなくてそんな主人公がハンサムスーツを着用して逆に調子こいてるので終盤で見た目より中身だぜみたいな本質に気づいてもなんだかなぁと言った感じでした。
この映画の中でブサイク時の主人公は少なくともブサイクだけど“不幸”ではないんです。
主人公の本職は繁盛店の店主なんです。
常連さんとかに愛されててオープン前から行列が出来てるくらいの人気店ではあるんです。
なのである程度の資産もあるんでしょうし、少なくとも貧乏でも無いわけですよ多分、で街の小さい子達にも好かれていて、彼女(嫁)が居ないことくらいなんですよこの人の不幸ってのは。
で、かと言って主人公がモテようと何かしらの努力をしているわけでも無いので、『そりゃモテないよね』ってなるんですよ、でハンサム側の世界であるモデル界ってのは美しくあるためにカッコよくあるために努力をする世界なわけであって本来はそこにスポットを当てて対比をしないとお話として成立しないはずなんだけど、この作品の中でそこには踏み込んでいないのでモデル界の人達が悪い人というか対比されるべき対象として描かれてないんです。
なので他の人の論評でありましたが『この映画の中の佐田真由美が全然嫌な人じゃないんだもん』ってなっちゃいますし、実際に観てて「うん、佐田真由美でええやん」になっていきます。
今回はサブスク配信で観たのですが1800円払ってコレ見たらもっと点数低かったように思います。

あと、そもそも論としてこれタイアップ先は青山じゃなくてはるやまの方が良かったのでは(実際ハンサムスーツのロゴが若干はるやまぽかったし)
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