桃色

SPIRIT スピリットの桃色のレビュー・感想・評価

SPIRIT スピリット(2006年製作の映画)
3.9
こっそりやってました。
ジェット・リー祭り。

ジェット・リーを好きだったことを忘れてて、ファンとして申し訳ない気持ちもあって立て続けに観てきました。
でも、レビューしなかったのよ。
ファンがその俳優さんだけを愛でて自己満足するとバイアスがかかちゃう。
そして、そもそもジェットは少林寺以来ずっとキレキレのアクションで存在感を示してきたアジアの宝であります。
だからね、私の祭りは作品の面白さとかそういうのは度外視なんですね。

で、これに纏めました!(かなり大雑把でファンらしくないです)

ロミオ・マスト・ダイ
リーサル・ウェポン4
ザ・ワン
キス・オブ・ザ・ドラゴン
HERO(サブスクになかったけどWOWOWで偶然)
ブラック・ダイヤモンド
ローグ・アサシン

ワンチャイと少林寺の2つのシリーズはまた別の祭りに取っておいてます。

そうね、まぁどれもそこそこです…

HEROだけは中国の壮大なオデッセイアなので別口に書きたいところだったけど、やっぱりワイヤーアクションがもう古っぽくて止めました。

で、なぜこれを内緒の祭りの最後に持ってきたかというと、
ジェットがこれを演じたお年がこの伝説の実在人物の霍元甲さんがちょうど亡くなったお年と同じと言うことで、ジェットはこの作品でアクション卒業すると語った映画だから。
う〜ん、でもこの後もアクションやってますけどね…

では、映画の話をちょこっと。

霍元甲さんという実在の中国武術の有名人。
この映画のごとく「日本人に毒殺された」という伝説も根強く残っているそうですが、本当は肝硬変で亡くなっているとか。
そう、神聖な勝負で賭けをするとっても嫌な日本人が出てきますが、中村獅童さんが素晴らしい武道精神を掲げて気持ちよく拭い去ってくれます。
友情、愛情、思慕、後悔と色々なことを織り交ぜながら、最後は無念の毒殺で幕となります。
だけど死出の間合いの中で、彼は約束の通り癒された美しい山里に戻ることを夢見ながら穏やかに眠りにつくんですね。
とってもいいですよ!

とにかくジェット・リーを堪能するに十分なこの作品。
ベッソン脚本のフランス風も良いけど、中国武術を生き抜いた英雄の生き様に感動です。
桃色

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