ジェット・リー主演の最後の功夫アクション超大作！
霍元甲は中国の武術家。ブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』の陳真の師匠として知られています。
霍元甲は武術の達人だったが、家族を殺されてしまい、天津を離れ廃人同様になり、静かな農村に避難する。農村にてようやく人間性を取り戻した、霍元甲は武術トーナメントに出場する。
これぞ、ジェット・リー！と言えるロマン広がる世界観でした。カンフーのキレ味こそ少し落ちた気がしますが、廃人同様になった霍元甲が復活する様は非常に感動的でした。
弁髪姿は、『ワンチャイ』シリーズを思わせ、それだけでおっ！となりますね。
日本人キャストとして、原田眞人監督や中村獅童も出演！中村獅童は、日本の武術家の役柄で、憎きジェットのライバルとして登場しますが、ステレオタイプな凶悪な悪役日本人描写と違い、人間性豊かでかなり好感を持てる役柄でした。
ジェット・リーと中村獅童の、三節棍と日本刀を使った武闘がすごい！
日本と中国が敵対し合うのではなく、しっかりと敬意を払いあってるのが素晴らしい！
今作は、非常に哀しい結末を遂げますが、ジェット・リー生涯最後の功夫片として、本当に素晴らしい作品だったと思います。2005年香港映画年間興行収入ベスト1も納得です。
監督は、ハリウッドにも進出したロニー・ユー。レスリー・チャンの『白髪美女伝』など、幻想的かつ耽美的な作品が多かったのですが、ハリウッドに行ってからは、『フレディVSジェイソン』『チャイルド・プレイ』の監督を務めています。
ハリウッドに行ってからは、不本意な仕事しか出来なかった、ジェット・リーとロニー・ユーが、古巣香港へ帰り本領発揮！と言える渾身の一作でした！
