とり

SPIRIT スピリットのとりのレビュー・感想・評価

SPIRIT スピリット(2006年製作の映画)
4.4
全体的に格闘シーンが多くて結構良かった。
中盤ちょっとぼんやりするシーンがあって、しかもあんまり効果的じゃなかったような気がするけど。
もう全編からジェット・リーによるジェット・リーのための映画って空気が漂ってて、演舞にまでたーっぷりと時間をかけてるところが凄い。ファンにはたまらん一本でしょう!べん髪だし。
そして日本人としては中村獅童の活躍ぶりが気になるところ。
大して好きな俳優さんじゃないけど、外国映画に出てるとなるとどうしても自分達を代表してるような気がして応援したくなります。
で、いつ出てきてもいいように常に構えて観てたのに、一向に出てこない。
終盤でやっと登場したと思ったら、なんと茶道シーン。似合わへん~(笑)
いよいよ対決シーン。なんかめちゃくちゃおいしい役どころだった獅童、手に持つは真剣。
えーーーー。これを見た瞬間萎え。いくらなんでもずるいやろ!!!
まぁジェットリーが使いこなす真剣とは違う動きを見せてくれたのでヨシとしますが。
リーのメイン武器は三節棍。ブルースのヌンチャク同様見せるために改良された武器だと思うけど、それでも動きが凄かった!3本の棒が自由自在に動き回る。かっこい~。
実在の人物を扱ったストーリーだったと知らなくて、中盤を過ぎるまでリーの行動がいまいち理解できなかった。
現代の我々にはすでに当たり前となってる武道家精神が、映画の時代ではまだなかったこと。
後で思い返せばなるほどなぁと思えるけど、観てる時点ではクヨクヨするリー、やたら暴発するリーという印象が。
全然関係ないけど勝手に「嘔吐拳」と頭の中で名づけて楽しみました。
とり

とり