どうぞの代わりにクソ野郎
香港が自由に映画を作れていたギリギリの時代かな。
とある高級ホテルで次々と惨殺されていく住民たち。
果たしてその目的とは?
とにかく殺し方が色んなパターンがあって面白い。
なんでわざわざ自分が危険にさらされるようなことする?てのがあるけど、これ制作陣のサービスなんだろな。
あのはらわたマンがめちゃくちゃしぶとくて笑った。
「ドッグソルジャー」を思い出しましたよ。
被害者たちも絶妙に嫌なヤツが多かったりして監督分かってますね。
ラストのニュースはめちゃくちゃ皮肉が効いててキツイけど良く出来てますね!
スプラッター描写がメインだけど、ストーリーも疎かにしてない感。
冒頭に実話と出てくるけど、何が実話なのかはネタバレ部分で。
監督がもともとスプラッター映画好きで、この企画を売り込んでた際に、ちょうどスプラッター映画好きで制作会社を立ち上げたばかりのジョシー・ホーに話がいったんだとか。
最初の企画では主人公は男性だったけど、弟がいる女性の設定に変更となり、ジョシー・ホー自身が主演もすることに。
結果的にそれは正解だった気がする。
ジョシー・ホーも本格的なスプラッターが作りたくて予算結構出してくれたとか。
おかげでゴア描写のクオリティは高いし、CGもあるけど最低限に留めてるのが良かった!
思えば香港映画にも「人肉饅頭」とか「エボラシンドローム」とか色々とありましたもんね。
やはりそれ観て育った世代が映画製作者になってるんだろうな。
以下、ネタバレあり。
実話なのは香港の不動産が高騰して庶民には買えないということ、殺人などが起きた部屋や隣室が安くなることだけらしい。
ちなみに中国以外ではノーカットで公開されたけど、中国ではチ〇コちょんぎって投げるシーンは検閲でカットされたそうです。
これらの情報はDVDでパン監督と園子温の対談で語られてました。
その中で園子温が「裸の女の子たち可愛かったけどオーディションで選んだの?」的な質問してて、今となってはザ・性加害者園子温らしい質問だなと思いましたとさ。
あと園子温の対談中の態度が絶妙に偉そうでイラッときました。