はじめ

赤ひげのはじめのネタバレレビュー・内容・結末

赤ひげ(1965年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

映像すごい。影と光。すべて計算されているのだろうか。
約180分のなかに無駄なシーンがない。人の哀しさと愛しさが詰まっている。分からないけど、元祖医療ドラマなんだろうか。
「先生はどうして私たちを助けるんですか」という一家心中を試みた妻の言葉。
赤ひげ先生の「死なせてやるのが慈悲かもしれんがわしは医者だ」という言葉。
「貧困と無知」をどうにかしないといけないといった。
たくさんたくさん、貧乏ゆえの人たちが出てくる。心までも涸れていっている人たち。

赤ひげ先生の性格の表し方が面白かった。竹を割ったような話し方をする。北町奉行所の人間の弱みを使って金を手に入れたり、遊郭にいるゴロツキをのしてしまう。そしてそれを「卑怯だ」「医者がこんなことをしてはいけない」とはっきり言う。すべてが患者を診ることからきている行動だからこそ信頼できる。
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