奉公先の主人の奥さんから、本当に困っておりお金を工面できないかと相談された主人公は店のお金を誤魔化そうとするがバレてしまい、奥さんとともに逃げて死のうとするが、ずっと好きだったことを最後に打ち明ける…
>>続きを読むこの時代に愛を育むことが、こんなにも危険で、生死の狭間に追いやられることなのだと思った。
それでも2人で生きることを選択したことがとても残酷だったが、最後のシーンの2人はとても美しく、清々しい表情…
ヒロインが美しい。京都弁も心地よかったです。本来ならばこの時代に生きてて良かった…て言いたいところですが最近は嫉妬深い間違った正義感のせいで今の世も大して変わらなくなってきました。
ラストの手を握り…
山道で香川京子が転ぶシーン。あれは見事だな。このラストは本当に凄いよね。不倫見せしめの為の道中引き回しの刑。香川京子の勝ち誇った表情と長谷川一夫の負けた者の表情の違いか。そこは気づかなかった。男は地…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
近松門左衛門の人形浄瑠璃をベースに、夫のある御家様(香川京子)と手代(長谷川一夫)の許されぬ悲恋を描いた破滅的な愛の逃避行。
霧の立ち込める幻想的な風情の川に、静かに小舟が流れてくるため息ものの美…
2024年62本目
日本映画を代表する巨匠・溝口健二監督作
近松門左衛門作の人形浄瑠璃の演目『大経師昔暦』を下敷きにした川口松太郎作の戯曲を脚色して映画化した作品
四条烏丸で働く大経師以春は、周囲に…
スクリーンで再見したら、やはりあの舟のシーンの凄さ。この世の物とは思えない。白黒とあの撮影だからこそ出来るショット。
学生の時には気づかなかったエロティックな映画であることに気づく。決して濡れ場とは…
そんなにハマらなかったけど、クオリティの高さは伝わってくる。役者が凄く微妙な表情をする。こういうカメラワークや上下・奥行の空間の使い方がこの時代の日本にあったと知れたのは発見だった。後世に多大な影響…
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