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近松物語のturkeyのレビュー・感想・評価

近松物語(1954年製作の映画)
5.0
溝口健二+早坂文雄が作った日本映画音楽の最高傑作と思っている。
映画音楽でありながらほぼメロディというものがない。かと言って効果音でもない、その場面に一番符号しながらより一層効果を最大値に持っていく。
早坂氏は黒澤監督とのコンビが有名だけど黒澤監督が常々言う映像と音楽の「1+1=3以上」を尤も実践して成功させたのは皮肉にも溝口監督だった。

香川京子さんの演じる「お家さん」の佇まいの美しさよ、着物の柄も素晴らしい。
自分にとって溝口監督の最高傑作はこれだ。

※「七人の侍」、「近松物語」、「二十四の瞳」、「ゴジラ」、1954年、日本映画がこの年を上回る事は無いと思う。
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