溝口健二監督。
男女の悲哀の物語。
近松門左衛門作の人形浄瑠璃の演目「大経師昔暦」を下敷きにして、川口松太郎が書いた戯曲「おさん茂兵衛」を映画化🎬
面白かったです〜♡
京烏丸四条の大経師…
溝口健二作品はこれで4作目となるのだが、圧倒的に古典作品を観るべきかと。
歌舞伎や浄瑠璃の要素を取り入れてなるほど海外からの評価が高いのは納得
国民栄誉賞の第1号が王貞治なのは同世代なら知ってい…
今で言う不倫をテーマにした物語だが、現代と違って罪の重いことこの上ない。 不義者を出した家は潰れて不義者は磔にされるという。 全てはケチな性格の主人の誤解から始まるのでこの主人に腹が立って仕方ないが…
>>続きを読む溝口監督作品でいつも思うことは、なんと昔の日本とは生きにくい国だということだ。今作品の舞台となる江戸時代は、妻は夫以外の男と不倫した場合、「不義密通」という罪で当事者である妻と男は死罪とし、 更に被…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
[悲劇なのに晴れ晴れしい]
本当に素晴らしかった。溝口健二の十八番という感じ。ラストで、引き回しになった茂兵衛(長谷川一夫)と共に馬に乗せられたおさんの香川京子の表情の美しいこと、この上ない。…
私のとても好きな映画です。久しぶりに観ました。捨てシーン一切なし。捨てセリフ一切なし。ショットがあり、カットがあり、シーンがあり、シークエンスがあり、映画になるという見本のようで。それまでの静けさが…
>>続きを読む自己破滅的な「愛」について、考えさせられる。
(1) 誰かを愛するということは、社会とは異なる次元に成立するものなのか。社会による足枷があるからこそ、そして、背徳感があるからこそ、「愛」や欲望は加…
奉公先の主人の奥さんから、本当に困っておりお金を工面できないかと相談された主人公は店のお金を誤魔化そうとするがバレてしまい、奥さんとともに逃げて死のうとするが、ずっと好きだったことを最後に打ち明ける…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
溝口健二の映画。最初は流石に観れないかもと思ったが人物相関図がわかってからはみれた。
備忘録
経師を営む旦那と御家様。そこで働くお玉に手を出そうとする旦那。お玉は茂兵衛に助けを求めて婚約しているこ…