【ツッコミ所は多いが…🍎】
ウォルト・ディズニーが戦前に作った近代アニメーションの古典。セル画の色使いが美しく些かダークなグリム兄弟の原作を子供にも安心して見せることができるすべての【漫画映画】の原点とも言うべき作品。
なんと言っても七人の小人のコメディ・リリーフ的な雰囲気が楽しく、そのファンタジックな世界観は唯一無二。ストーリー自体はご都合主義的ながら、全編フルアニメーションでグリム童話の世界に挑んだディズニーらしい実験作と言える。
ディズニーアニメは保守的だとか極右だとか現在も叩かれている一因もあるのだが、子供に見せるには丁度良い「絵物語」として素晴らしいクオリティである。またディズニーは音楽への拘りが毎回素晴らしく、映画以上に歌が印象に残るのでジャズ、ポップス業界に与えた影響も計り知れない。
個人的には本作と『ピノキオ』『ダンボ』『ファンタジア』までは楽しめるが、ストーリーが毎回一本調子でつまらないのが欠点。それに比べるとジブリや虫プロの作った日本のアニメーションの表現力は本家ディズニーよりも優ってると感じる。あくまで私観だけどね…。
テリー・ギリアム監督でリメイクしても良さそう。