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劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦のsithmaroのレビュー・感想・評価

3.5
『仮面ライダー電王』の映画としては前作で一応終幕、今作品からは『超・仮面ライダー電王』としての再スタート第1弾。

東映としてはドル箱の電王を続けたいと考えつつも、主演の佐藤健のキャスティングが難しくなったという事情もあるのだろう。
主人公は『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』で良太郎の子供時代…小太郎を演じた溝口琢矢にチェンジ。
一見無茶なようで、実に電王らしいキャスティングに脱帽。
前作から登場の桜田通演じる幸太郎も再び登場。
一応タイトルにもあるように通りすがりの仮面ライダーも登場はしているが、メインは飽くまで電王であってディケイドはオマケ程度の登場。

前作で佐藤健演じる良太郎を「お爺ちゃん」呼ばわりする幸太郎も可笑しかったが、今回は良太郎が幼児化したことで、そのやり取りがさらに可笑しくなっている。
一方でそんな小さな「お爺ちゃん」良太郎の力量を理解した上で、信頼し信用している幸太郎という2人の関係性がより深くなっているのが一視聴者として嬉しく感じる。

また今作品初登場の超クライマックスフォームがまたいい。
デザイン的にはわちゃわちゃしすぎてお世辞にも格好いいとは言い難いのだが、そのダサさも含めて愛おしい。
4タロスにジークが加わったことでギャグ要素マシマシ、強さもマシマシ。
ファンには嬉しいサービス。
悪役のクチヒコ、ミミヒコという対照的な兄弟を演じる篠井英介と柳沢慎吾という組み合わせがまた良い。

佐藤健が出ていない上に、実は中村優一演じる桜井侑斗もとある理由でこの映画にはほとんど登場しない。
テレビシリーズ本編でライダーに変身していた俳優2人が不在でも物語が成立し、かつ面白いというのが電王というコンテンツの凄さかもしれない。

しかし侑斗が登場しないと思ったらそういうことなのね。
私はすっかり騙されてしまいました(笑)
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