風の旅人

トイ・ストーリーの風の旅人のレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)
3.5
「飛んでるんじゃない。落ちているだけだ。格好つけてな」

自分がスペース・レンジャーだと思い込んでいる新しいおもちゃのバズと、アンディのお気に入りになったバズに嫉妬するウッディ。
ウッディはバズに対して一方的に敵対心を燃やし、バズにいたずらを仕掛けるが、アクシデントが重なり窓から転落させてしまう。
二人は「おもちゃ殺し」の異名を持つシドに捕まり、部屋に閉じ込められるが、力を合わせて脱出を試みる内に、やがて二人の間には友情が芽生える。

自分がおもちゃだと自覚した瞬間のバズの淋しそうな表情が印象に残る。
逆にウッディはおもちゃであることに誇りを持ち、おもちゃは子供のためのものだと信じて疑わない。
同じ「無限の彼方」という言葉が出てくるが、一作目と4ではニュアンスの違いを感じる。
前者が希望に満ちたユートピアを想像させるとすれば、後者は苦難の多い人生を想像させる。
風の旅人

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