かえるのエリー

トイ・ストーリーのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)
4.8
世界初長編フルCGアニメとして公開された本作。当時、友人に激しく勧められたにも関わらず、劇場に足を運ぶことはなかった。自分的に凄く興味ある分野なのに、何故そうしたか覚えていない。そして本作を初めて観たのが何の媒体かも覚えていない。そう、あまりの衝撃に全てを忘れてしまったらしい。だって、それ以来Pixarが猛烈に好きだから。

おもちゃの世界をテーマにしたのは大正解だろう。なぜなら人間を表現するにはまだCGのクオリティが低かったから。顔面のエッジがきいたアンディは、アメリカアニメ特有の造形も手伝って、お世辞にもかわいいとは言えない(3のイケメンな大学生と同一人物とは・・・) しかも、実は動くおもちゃというのは、短編「ティントイ」でお墨付きだ。

そして、そのおもちゃ達のアイデンティティを問う。バズの登場で人気者ポジションを危惧するウッディ、そして自分をスペースレンジャーと信じていたバズ。人間さながらの葛藤で彼ら心が揺れるのだから、そりゃぁ感情移入せずにいられない。

とある町で起きている出来事も、彼らにとっては世界的大冒険! ウッディとバズの固い友情が始まった歴史的第1作、Pixarよ、ありがとう。