宇宙探査船に格納されている高性能爆弾の異常を修復するべく、エンジニアの船員が制御コンピューターとの対話を試みようとする。ジョン・カーペンターが監督デビューを果たしている。近未来SFムービー。
宇宙船内を、ちょっとしたヒッピーコミューンのように描写しつつ、「人間と人工知能の齟齬」を喜劇調にスケッチしている作品。後に「スターウォーズ」「エイリアン」で名声を上げることになる、ダン・オバノンが全体のコンセプトを担当している。
手作り感満点の舞台美術だとか、初期シンセサイザーのピコピコ音だとか、船員がアナログ制御機器のボタンをテキトーにポチポチ押してる感じだとか、全編がキッチュなレトロフューチャーに満ち溢れている。
まるで、有人宇宙飛行以前に書かれたSF古典小説のような世界観。宇宙が舞台なのに、どこか牧歌的ムードが漂っており、「女性版HALの声がエロいから」という理由だけで、評価を底上げしてしまう自分がいる。