なんだよ!面白いんじゃん!笑
なんか、映画好きが大好きなカルト映画ってイメージだったけど。観てみたら、映画好きが大好きなカルト映画だったよ!まさしく!でもそれって、逆説的に考えて、自分も映画好きの仲間入り出来たってことじゃん。嬉しい!って映画です。
カーペンターのデビュー作で、低予算の自主映画なので、冒頭の30分ぐらいはあまりにクソで、カルト好きを呪い殺してやろうかと思いましたが、ビーチボールが出てきたあたりから、身を乗り出してみてしまいました。
自主映画って音の扱いがおざなりになりがちなんだけど、この映画にそんなことはなく、カーペンター監督は効果音やBGMなどの音が世界観がつくるということをちゃんとわかってらっしゃるし、それでいて、カット割は絶妙だから、低予算がゆえのセットのしょーもなさや、俳優の下手な芝居を活かして緊張と緩和をつくりだしていて、普通に上手いです。
そして、何よりアイディアが秀逸。というか、馬鹿なんだけど。あれをやりきる気概が素晴らしい。その象徴としてのあのラスト。
映画としての着地点が変なとこにあるのは間違いないんだけど、あの妙に清々しい、カタルシスすら感じるあの終わり方にちょっと感動すらしました。観てよかったな。