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ジョルダーニ家の人々
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『ジョルダーニ家の人々』に投稿された感想・評価

がい

がいの感想・評価

4.0
早くも今年初見No.1かもしれない『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』で20㎏増量して主演に挑んだクラウディオサンタマリアさんの通常モードはどんなもんか気になり、まずはマッツの007を観たがほとんど台詞無しでボンドとわちゃわちゃやってていまひとつ掴めなかったので今作チョイス、、、
したが時間が399分(°▽°)!

テレビ映画だったらしくドラマっぽい音楽が気になったり、たま〜にベタな展開だったりなんだけど、テンポが早くダレず。色んな要素が盛り込まれ。日本の映画タイトルまでもちょろっと登場。
DVD4枚になってて、ま〜〜引き込まれた 次っ!次っ!次っ!とあっという間の399

時間の長い「映画」と観ずに「ドラマ」として観る作品
そしてヒゲ面要員がまたイイ味出してる イタリア万歳。
遠目ガエルガルシアベルナル風
ぱっと見エイダンギレン風
綺麗なユマサーマン風
と、キャスティングも良し
サンタマリアさんは相変わらずのくるくるパーマで長男を演じてます←出番多し←穏やかな笑みがたまらん←今作の役どころにも大満足

話は変わるが最近なるべく映画を観る前に予告編は見ないようにしてる。映画を観た後に見る。だから今作も。正解。
予告編って結構なネタバレだよね←今更
亘

亘の感想・評価

4.3
【愛の崩壊と再構築】
ローマに住むジョルダーニ家は不自由のない幸せな家庭だったが、末っ子ロレンツォの死からその歯車は狂い始める。しかし一度崩れた家族は新しい風を取り込みながら新たな愛を築き始める。

ローマに住むとある家族ジョルダーニ家の崩壊から再構築を399分で描いた長編ドラマ。衝撃のあるシーンがあったりテクニカルなプロットがあるわけではないし、同じ脚本家の、『輝ける青春』ほどの壮大さはないけれど丁寧でゆっくりとじんわりと心に響き温かみを感じる良作。
本国イタリアではテレビ映画として4回に分けて放送されていたこともあり、分割して見やすい作品だと思う。

主な登場人物は次の通り。
●ジョルダーニ家
アンドレア:長男、国家公務員
ノラ:長女、セラピスト
ニーノ:次男、建築を学ぶ大学生
ロレンツォ:三男、高校生、事故で亡くなる
ピエトロ:父親、エンジニア
アニタ:母、元看護士
●そのほか
シャーバ:イラクからの不法移民
アリナ:シャーバの娘
ミシェル:アンドレアの恋人
大尉:ノラの患者、記憶喪失
フランチェスカ:ニーノの指導教官の妻、ニーノと不倫

6時間半もあるからこそ、これだけ登場人物がいてもそれぞれの考えや葛藤がよくわかり、終盤の赦しでは大きな感動がある。主なポイントを下記に書く。

[愛の崩壊]
本作は序盤の愛の崩壊から始まる。初めはにぎやかで幸せそうだったジョルダーニ家が三男ロレンツォの死後一人ずついなくなり空っぽになるのだ。これはまさに愛の崩壊の象徴だろう。母アニタは神経衰弱し療養施設へ、ノラは出産と夫との生活のため、アンドレアは仕事のため家を出る。特に大きいのが次男ニーノと父ピエトロ。ニーノがピエトロの不倫を追及して家を出るとピエトロもバツが悪くなり国外赴任に行く。彼らの幸せや愛は実はもろかったのだ。

そしてこの"愛の崩壊"はその後にも出てくる。ノラは無事出産するもその後夫を愛せなくなる。恋人のいなかったニーノはフランチェスカと不倫をするが逃げ出し、教授の家庭を壊す。一番大きな崩壊はジョルダーニ家の崩壊だけど、その後も小さな崩壊は起きているのだ。

[新しい風]
ジョルダーニ家の崩壊後、本作で大きな役割を果たすのが新しい登場人物である。不法移民シャーバは優しい女性でニーノと共に暮らし始め、アンドレアはミシェルと出会う。そして大きいのがシャーバにはアリナ、ミシェルにはリラという娘がいることで、ここで小さな家族のようになるのだ。つまりここに新しい愛が生まれ始める。親から娘への親子愛だけでなく、ニーノ→シャーバの隣人愛もあればアンドレア→ミシェルの恋愛もあるのだ。

一方で前述したニーノとフランチェスカの不倫やピエトロの不倫も性愛のような形でこの新しい愛の中に入るだろう。これらは本作の愛の中ではマイナス方向の愛の部類に入ると思うが、愛をテーマにした本作の中では重要な1つといえるだろう。

[愛の再構築]
そして新しい風から続く愛の再構築こそ本作の大きなテーマだろう。崩壊した愛が新たな形で再構築されるのだ。ここで重要なのは、崩壊した愛がそのまま復元されるわけではないということ。原形とは異なるが、むしろ原形より大きな愛が構築されるのだ。いつしかジョルダーニ家にはシャーバとその娘アリナ、ミシェルとその娘リラ、さらにはアンドレアの友人カタルドも加わる。ここにあるのは国籍もセクシャリティも背景も全く異なる人々からなる大きな家族愛なのだ。

この愛の再構築はジョルダーニ家以外にもある。ノラの患者の大尉は記憶喪失だったが、かつての恋人を思い出し結ばれる。さらに教授とフランチェスカは不倫で関係が崩れていたが、フランチェスカが教授の元に戻る。これらは確かに原形の修復かもしれないが、一時愛を見失ったノラやニーノにとって愛の形を示していたと思う。

そしてジョルダーニ家の愛の最後のピースは父ピエトロだった。彼は帰国すると家族に歩み寄る。元は家族愛を無視していたピエトロが進んで愛の修復に向かうのだ。彼はアニタやニーノへの謝罪だけではなく、新たな家族ミシェルとアンドレアの関係修復もする。彼の手法は少し強引にも見えるけど、彼は家族を壊した後悔もあって何とか愛を体現しようとしたのだろう。

[残るもの]
本作の原題”Le cose che restano”は「残るもの/とどまるもの」という意味。それはきっと愛なのだろう。かつてジョルダーニ家はロレンツォの死を乗り越えきれずにいた。母アニタはロレンツォの部屋をそのままにして感傷に浸り、車庫にはロレンツォの車がぐしゃぐしゃのまま残っていた。しかしリラがロレンツォの部屋に入ると、かつての明るさが帰ってきた。さらには車をスクラップに出してついにロレンツォの面影はなくなった。そして国籍や背景の違うメンバーがジョルダーニ家に入りジョルダーニ家のにぎやかさや愛は新たな形で受け継がれた。

ピエトロは終盤「ここは家ではない。港だ」という。この家の人々は皆あちこちに散らばっているが、その彼らをつなぐ愛こそいつまでも残るものなのだ。そしてどんなに背景が異なっていても、この家に集い愛を共有するものこそ「ジョルダーニ家の人々」なのである。

印象に残ったセリフ:「ここは家ではない。港だ」
印象に残ったシーン:ピエトロがミシェルを説得するシーン。リラが家ではしゃぐシーン。
いち麦

いち麦の感想・評価

5.0
壊れていく絆と、新しく生まれ育つ絆の織り成す超長編人間ドラマ。登場人物それぞれの一寸した訳アリが綻びを広げる傍ら、それぞれの優しさが新たな繋がりを結んでいく。甘く苦い数々のエピソードが一つ一つ心に降る。
家族が揃っているときには銘々が持っている問題も表出しないが、一度誰かが欠けると一気に崩壊する。この連鎖はエコシステムに似てる。それも影響力の大きい父・母の死ではなく末っ子の事故死から描かれる巧さよ。

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