まず「オー番長」しか言わない主題歌にやられた。
タイトルも主題歌も番長を前面に出しているものの
実際は愚連隊のリーダーといった役割。
そして、歌あり踊りありエロありアクションありで、
ストーリーはデタラメだしリアリティのかけらもないが、
ここまで徹底されると、
おもしろかったらなんでもいいだろ! という作り手の矜持を感じた。
嫌いじゃない。むしろ好き。
今現在自主規制されている単語が出てきたり、
全裸女性が街中を走ったり、
今ではできないことがなされていて、
やっぱりこの時代の映画はおもしろい。
衣装のセンスもこの時代ならでは。
西新宿辺りの今とは違う光景も興味深かった。
スタートからスピードもパワーも全開で
半分を過ぎるくらいからお腹いっぱいになり、
残りは満腹のところにおいしいものを
無理矢理詰め込まれているかのような感覚。
おいしいやら苦しいやら。
番長職は40歳が定年らしい。