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JFKのkuuのレビュー・感想・評価

JFK(1991年製作の映画)
4.0
『JFK 』
陰謀の核心に鋭く迫るとる映画『JFK 』
1963年11月22日のケネディ大統領暗殺に関しては、すべてが解明されたとは誰も思ってへんのやろな。
ガキの頃に落合信彦の『2039年の真実』を読み込んで以来、あれこれとJFK関連は読み漁ったさかいに小生はそう思う。
リー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯か?
ウォーレン調査報告書に答えはあんのか?

今野そこに愛はあるんか?はアイフル

この監督はこの大事件を知ってる誰もが抱く疑問からさらに踏み出して、 答えよりも謎を多く残しよる。
話は少し逸れるが、ユニクロのエアリズムCMで既成概念をぶち壊しとる『日本もここまで来たか』って感じるCMで、花屋のスタッフ役を務める綾瀬が、記念日を祝う二人にぴったりの花をセレクトすることと、これまで半ばタブー視されていたセンシティブなテーマちゅうのを『ユニクロ』のCMに採用したことに対し、小生は賛同したいし、
映画『JFk』もまた、センシティブな部分を出来るだけ追及した映画やと思うし賛同はしたい。
主役は実在したニューオリンズの地方検事ジム・ギャリ ソン (ケヴィン・コスナー)。彼は暗殺犯について独自の推理を行い、 1966 年から69年の出来事を調査しはじめる。
監督のストーンはギャリソンの説を全面的には採用はしない。
なぜなら、彼は現実と想像の見分けがつかへんかったって説もあるからやろ。
せやけど、 このアメリカの歴史上かなり有名な殺人事件で裁判を起こした唯一の人間として(あんだけの証人がいたのに、 未解決とは情けないやら怪しすぎやら) ストーンは彼を物語の中心に据えた。
エイブラハム・ザプルーダーによる悪名高い射殺場面のビデオをはじめとするドキュメンタリー映像、 回想再現シーン、 素早い編集、練りあげられた台詞と音楽などを用い、 ストーンはたくさんの証拠と証言から仮説を導き出してるけど、
観てる側は混乱したり煙に巻かれることはあまりないかな。
3時間の大作やけど、事件の答えにこれといった結論は出さへんが、
リー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯でなかったことだけは、まぁ確信できる。
1963年当時生まれていなかった、 若しくは物心のついてへんかった人たちは、 ダラスでのバレード中にケネディが撃たれ、オズワルドがジャック・ ルビーに殺された一連の事件を初めて目撃することになるんかな。
観てる側に監督目線でそれらを体験させることで、 平凡な男がなぜCIAやカストロ派、ほんで、その他多くの過激派を巻きこむ陰謀を解明しようと辛抱強く闘ったんかを納得させよる。
容疑者クレイ ショーに扮したトミー・リー・ジョーンズ、 オズワルド役のゲイリー・オールドマン、 ドナルド・サザーランド、 ジャック・レモン、 ウォルター マッソー、ケヴィン・ベーコン、シシー・スペイセクらイカした俳優陣が脇役でも滅茶苦茶ええ演技を見せとる中、全編を通して観客の目を釘づけにすっのはコスナーの熱演なしにゃ、この映画で真実追及の物語に引きつけることはできなかったやろな。
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