kazu1961

JFKのkazu1961のレビュー・感想・評価

JFK(1991年製作の映画)
4.2
▪️Title : 「JFK」
Original Title : 「JFK」
▪️Release Date:1992/03/21
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :
第64回アカデミー賞 撮影賞 編集賞
▪️Appreciation Record :2020-122 再鑑賞
▪️My Review
“社会を結束させるのは戦争だ”。。。
何度観ても本当にコワイ作品です。体制ぐるみの陰謀・暗殺説。。。ヒリヒリした緊張感です。
1963年に起きたケネディ大統領暗に関しては、全ては解明されていません。オズワルドの単独犯か?ウォーレン調査報告書は正しいのか?ストーン監督は、これらの疑問からさらに踏み込み、答えより謎を多く残す、素晴らしい作品を創り上げました。ストーンは、ギャリソンの説を全面的には支持はしていないが、この歴史上最も有名な殺人事件で裁判を起こした唯一の人間として、彼を物語の中心に据えました。
政府の関与は否定できないと同時にCIAやFBIの 関与まで疑われるその怖さ、そしてそれには立ち向かった検事のギャリソン、これほど一人の男の信念と正義感が詰まった映画は他にないですね。
ギャリソンの唱えた“推論”を多彩な角度から捉えた撮影と、射殺場面のビデオをはじめとするドキュメンタリー映像、回想・再現シーン、素早い編集(共にアカデミー賞受賞)そして練り上げられたセリフと音楽は素晴らしく、3時間を超える大作を飽きさせることなく一本の作品としては十二分の面白さを生み出しています。
私はさらに、206分(ディレクターズ・カット版)を鑑賞したのでなおさら長尺ですね。
容疑者クレイ・ショーに扮したトミー・リー・ジョーンズ、オズワルド役のゲイリー・オールドマン、ドナルド・サザーランド、ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、ケヴィン・ベーコン、シシー・スペイセクらベテラン俳優人が脇役で素晴らしい演技を見せ、主演のケビン・コスナーの熱演と見事なセッションを観せてくれます。
本作を観て、オズワルドの単独犯ではないことだけはハッキリとわかりますね。。。
素晴らしい傑作ですね!!

▪️Overview
アメリカ現代史上の一大事件で今なお謎の残るジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件を、新たな調査資料をもとに検証したドラマ。事件を担当した検事ジム・ギャリソンの著作を土台に、「ドアーズ」のオリヴァー・ストーンが監督・脚本・製作を務め、音楽はジョン・ウィリアムスが担当。91年度アカデミー賞では撮影賞、編集賞を受賞。出演は、ケビン・コスナー、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・オールドマンケヴィン・ベーコンなど。
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