【アメリカ大統領を観る】
第35代大統領:
ジョン・F・ケネディ
(1917/5/29- 1963/11/22）
◆在任期間: 1961/1/20– 1963/11/22
◆選出政党: 民主党 (マサチューセッツ州)
◆在任中のトピックス:
・ニューフロンティア政策
・アポロ計画の承認と実行
・黒人の社会進出～公民権活動の推進
・キューバ危機の回避
・ダラスでの暗殺事件の真相は闇の中
〈見処〉
①映画で描く史実
・本作は1963年11月のダラス、JFK暗殺から長年に渡る、ルイジアナ州のギャリソン検事(ケビン・コスナー)のチームによる、大統領暗殺事件の捜査を描く現代史ミステリー。
・大統領暗殺をめぐる唯一の訴訟である、現地マフィアクレイ・ショー裁判にいたる捜査が中心となり、作中には大統領の直接的な登場はない。
②暗殺の真実は？
・本作によるJFK殺害は「政府黒幕説」をもとに描かれている。
・当時の社会情勢「キューバ・カストロ関与」「共産主義との対峙」「ベトナム撤退」「公民権運動」…JFKの周辺には敵だらけであることが語られ、本作公開により、「政府黒幕説」は知名度を高めた。
・1992年に本作のヒットを受けブッシュ(父)大統領は、25年以内にJFK暗殺関連の機密文書公開に関する法律に署名したが、2017年にトランプ大統領はCIAが国家安全保障上の懸念を理由に開示延期を求めた一部ファイルの開示を延期。
・黒幕説は、あながちフィクションでないかもしれない。
③商業映画としての評価
「誰がJFKを殺したか？」ではなく「なぜJFKは死ななければならなかったのか？」の観点で観ると面白いが、非常に長い！
