サトタカ

アルマゲドンのサトタカのレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
3.5
若いころに観た時は、それなりにおもしろくて感動した気がする。ひさーしぶりに観たら、話の雑さ加減や男らしさを美徳として描く価値観、宇宙表現の稚拙さなどげんなりすることが多くて驚いた。大ヒット映画も四半世紀も経つと陳腐化するのねぇ。
自分の価値観も、加齢はもちろん、LGBTQとかSDGsとかジェンダー平等とかポリティカル・コレクトネス、さらにはMGTOWとかの流れを受けて意識的にも無意識的にも変わっちゃったんだろうねぇ。諸行無常。
この映画で個人的にスティーブ・ブシェミが好きになったと思うけど、ろくに役に立ってなくて笑う。リブ・タイラーもただひたすらオトコ達を心配して手をこまねいているだけで、顔のきれいさだけが売り。無力な「待つオンナ」。
主題歌の大ヒットでお父さんも完全復活となったわけだけど、今となっちゃあどうでもいいね。

あ、とはいえ序盤のテンポの良さ、説明セリフなしに観客をグイグイとストーリーに引き込むパワーには舌を巻いた。やっぱり説明セリフって萎えるのよねぇ。大味なマイケル・ベイもそういうところはきちんとわかっててくれてさすがよね。まぁ、当たり前の話だとは思うけんども。
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