ブルースたかぎ

アルマゲドンのブルースたかぎのレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
4.1
なんともおめでたい話です
はちゃめちゃです
それでも毎回やられてしまう
やられてしまうんですよベイ監督よぉ〜

何度も見てますが久しぶりに鑑賞
知名度が高く歴史に名を残す大衆向け映画ですね
人類滅亡の危機対し、現実ではあり得ない人類一丸となる様を見せる
展開はバリ速い
シーン飛んでんじゃないかと思うくらい場面が飛ぶ
ドラマのダイジェストのようです
金は掛かってるし、CGも素晴らしいけど目まぐるし過ぎ
それでも伝わるのが逆にすごい
そのようなチープな構成でも
お涙頂戴ど定番と分かっていつつも
やっぱり涙してしまう
良いですよ本作

ブルースはじめ、ベンアフレック、オーウェンウィルソン、マイケルクラークダンカン、スティーブブシェミ、リブタイラー
豪華俳優陣です
これでもかというくらい金を投じてますよね
お陰で素晴らしいお涙頂戴です
人物描写はリアルではないですが、キャラが映える週刊少年ジャンプのような描き方がされているので、こいつ死んじゃった、や、こいつ生き残って良かったー、など、鑑賞側の感情の起伏を企図して作られています
それはもう彼の国のプロパガンダのよう
サブキャラ俳優が強すぎて、ベンアフレック起用の必要性が感じられません
これほど彼じゃなくても良いベンアフレックもレアです
個人的に本作で一番光ってるのは、ウィリアムフィクナーですね
言ってみたら現場で一番まともな人間なんです
そんな彼が決断を下すシーンは本作において一番と言っても良いほど見どころのシーンだと思う

王道、金だけかけて荒削りに見える本作がこれほど良作になるのは、音楽の効果が大きい
エアロスミスの主題歌ではなく、勇敢なシーンでかかるあの曲です
序盤から、良いシーンはこの曲ってのを鑑賞側に植えつけていて、後半は、逆にこの曲流れるってことは泣きどころみたいな催眠術にかかるのです
人類はまんまと引っかかるのです
インセプションされてます

でもやはりブルースはカッコいいです
他のキャラが強すぎて本作では存在がかすみますが、あの大役をブルースに起用してくれて、監督には感謝しかありません
ブルース史上一といっても良いくらいの脚光役だと思います

このような展開の映画を観た時に毎回思う
自分は家族のため、強いては人類のために命を賭すことができるだろうか
図らずも本日(日付は変わってしまいましたが)第三子が産まれた私は、本作のハリーが如く、自らの命を賭して爆弾を起爆できるだろうか
子供を愛するが故に生きてもう一度会いたいと思ってしまうのではないだろうか
ああ神様、僕はマクレーンになれますか