シリーズ6作目にして最終作。
ここまでドタバタコメディとホッコリ人情話に徹してきたこのシリーズだけど、最後にしてかなりシリアスな話、フィルムノワールみたいな退廃的な世界観で驚いた。
一般市民に対して…
シリーズ最終作にして大胆に路線から逸脱していく野心に満ちた一作。権力への抵抗を傍観する6分半にも及ぶ長回しにはアンゲロプロスがチラつく。当然物理的な長さは感じるんだけど、その用意周到さとフレーミング…
>>続きを読む前作との(テンションの)高低差がキツ過ぎて全身がキーンとなるしなんて現代的なテーマ。曲がりなりにも全共闘世代が壁となる時代を過ごし前年にはオウム事件も経ての変化、いや確立と言うべきなのか。権力による…
>>続きを読む哀川&前田コンビの珍道中第六弾にして完結編。シリーズとジャンルの「枠組」を解体する映画への意思。中盤の十分近くに及ぶ超絶的な長回しに圧倒され、うたた寝する洞口に届く歌声と風で揺れる暖簾に涙。郷愁の波…
>>続きを読む黒沢清監督の「勝手にしやがれシリーズ」の最終作。
このシリーズで続いていた「ものすごくいいかげんなチンピラ2人(哀川翔と前田耕陽)が、ヘタレなヤクザ達と繰り広げるドタバタ劇」が、このシリーズ最終作…
勝手にしやがれ 英雄計画と書いてターニングポイントと読む。
確実にここから何かが変わる、もしくは変えるという意思が画面から伝わってくる。
長回し+行進+ロケにディストピア感のある設定に歓喜せざるを得…