エイデン

魁!!男塾のエイデンのレビュー・感想・評価

魁!!男塾(2007年製作の映画)
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戦国の時代に生まれ、以来 英雄、豪傑、多くの真の男達を育ててきた学校“男塾”
虎丸、富樫ら腕っ節の強い男達が入塾を決めている中、広域暴力団総帥の跡取り息子である秀麻呂は、親の威を借りて遊び呆けていたところ、不良集団にからまれてしまう
そんな彼の前に颯爽と現れた青年 桃太郎(桃)は、並居る不良達を瞬く間に倒し、自分にもう一度会いたければ男塾へ来いと秀麻呂を誘うのだった
後日 秀麻呂は偶然にも、母から祖父も通っていた男塾へと入塾し男を磨くよう命じられ、気乗りしないまま入塾式へと向かうことに
教官の鬼髭に殴られながら列に並ばされると、秀麻呂ら新たに入塾した一号生の前に男塾塾長 江田島が現れる
江田島は名前を名乗るだけだったが、その存在感に木々は揺れ鳥が喚き出し、その言葉1つで塾舎の窓は吹き飛ぶのだった
一号生がその後始末をしていると、緊急指令という放送が響き、正午に二号生との対面式が開かれると告知される
二号生 丹下の元、男塾の三訓「塾生は忠節を尽くすべし」「塾生は質素を旨とすべし」「塾生は武勇を尊ぶべし」を語られるも、その実態は一号生へのかわいがりだった
男をわかっていないと嘲笑う丹下に対し、一号生筆頭の桃と富樫が挑発
2人は二号生と争い、桃は丹下に挑みかかるが、そこに“一文字流斬岩剣”を操る二号生筆頭 赤石が参戦する
熾烈な戦いを繰り広げた桃と赤石は鬼髭に止められ、互いを認め合って別れるのだった
その後 秀麻呂ら一号生は、厳しい鍛錬や苛烈な懲罰により心が挫けそうになりながらも、友情を育みながら成長していく
しかしそんな折、かつて男塾を破門になり、今や“関東豪学連”総長となった伊達が男塾を狙ってやって来るが・・・



宮下あきら原作の同名漫画を原作としたアクション・コメディ映画

男らしさを追求しまくり、男の中の男を目指す男塾での日常と戦いを描く
男らしさとか時代錯誤に見えるけど、原作同様もはや異次元に達してるので、気にならないどころか笑いのネタになってるので特に気にならない
ストーリーとしては原作初期の日常編、“驚邏大四凶殺”編を元にしている(なお驚邏大四凶殺編はキャストが用意できず驚邏大三凶殺になっている)

完全コミックテイストでリアリティなど皆無な程度には原作を意識して作られており、ブッ飛びすぎた男塾の日常がシュールに描かれるのは笑える
若干シュール寄りで、もっと原作みたいに勢いがあっても良かったかもしれないけど、男らしく熱した油で茹でられる照英という笑うしか無いシーンとかも挟んでくれてるので個人的には良かった

また監督は本作が監督デビュー作となる坂口拓
原作ファンかつアクション俳優らしく剣桃太郎役も兼任していて、アクションシーンは結構頑張ってる
VFXの荒さとか、カメラワークや編集で気になる部分はあるものの、こちらも気合は入ってて悪くなかった

そんな質としてはそこそこながら、世界観のイカれ具合は見事に表現できてるし、キャラクターも概ね男気溢れるバカばかりなので結構好き
何より原作愛を感じるし、総じて実写映画としては悪くない部類には入ると思うので観ましょう
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