300年の長きに渡り、日本の歴史に名を刻む男達が、密かに男を磨く為に学んだ私塾『男塾』。
ヤクザの一人息子、極小路秀麻呂は母親に無理やりその塾で男を磨くよう指示され、嫌々入塾する事に。
そこは想像を絶する過酷な先輩や教官のシゴきと、暴力が横行する地獄だった。
2600万部を超える人気コミック『魁!!男塾』が、破天荒な超絶バトルごと、実写映画化。
笑って良いやら泣いて良いやら、真面目なのかギャグなのかわからないテイストの映画でした。
学園もの?なのにオッサンばかりだし、男塾の校庭にブランコあるし。
そして九九を2の段でつまずくってのはどうなのよ。
でも、こういうの好きです。
原作を知らない人は、なんだこの映画と思うかもしれない。
ものすごい、男くさいというか「男」というものに対し神格化されてる。
かなり濃い原作、しかも驚邏大四凶殺(参になってたが)を映像化するのは拍手ものです。
しかし、この世界は『ロード・オブ・ザ・リング』ばりに3部作くらい作んないと伝わらないのではないでしょうか。
ダイジェストになってしまったのがちょっと残念。
とはいえ、あれだけハードなストーリーやキャラ、作品の雰囲気を実写で再現するのははっきり言ってかなり難しかったと思う。
それをなんとか映像化までこぎつけただけでも相当すごいことだと思った。
キャストも、照英の富樫君はそのまんまです。
ただのお笑いキャラではなく完全に渋いキャラだった。
伊達臣人はスミレ16歳のオヤジにしか見えなかった… 。
松尾と田沢はそれっぽかった気がします、はい。
みどころは
・尋常じゃないくらい懲罰がヒドイ。
・吐血率ほぼ100%。
かな。
アクションはそれほどでもなかった。
この映画、カメラ割りやアングル等の編集でもっとカッコ良くなる要素はあると思います。
今作はリアルを狙ったんでしょうが、見栄を切る感じの漫画チックな方が今回のテーマにはあった気がします。
何はともあれ、江田島塾長で締め括る辺りがまさに男塾魂。
熱血満載、気合いを入れたい時に観れば元気が出るカモ!?
”男塾の教科書に「死」という文字はあっても「敗北」という文字はない”
とにかくかっこいい!