とり

ガンマン無頼のとりのレビュー・感想・評価

ガンマン無頼(1966年製作の映画)
3.8
マカロニ・ウエスタンのスターで一番好きなのがフランコ・ネロです。
ウォッチリストに登録してたのがプライム対象になったよ~ってお知らせメールが来たのでいそいそと視聴。

何度か観てる映画だけどネロを見るためだけで何回でも楽しめる!出演作の中でもかなりかっこよく撮れてるほうだと思います。
ニヒルで渋い一匹狼っぷりが満喫できます。古臭く超ベタな演出がファンにはありがたい。
角度によって濃いブルーに見えたり灰色に見えたりする不思議な薄いブルーアイがいいんですよね。蛇に睨まれた蛙みたいな気分になれます。
タバコの持ち方も、弾が当たらないのも、薄汚れてるのに気品があるのも全部素敵。ネロになりたい。

お話は安心安全、定番の西部劇です。日本の時代劇もそうですが、このワンパターン様式美がいいんです。面白さかっこよさカタルシス全部が詰まった、昔から人々に愛されてきた物語。悪役にも悪役なりの美学がある。
マカロニなので若干カオス寄り。

本作は意外と音楽も上々の出来。荒野らしさのある無音シーンも多くメリハリがあります。
夕日と哀愁漂う歌でエンド。The映画!これでいいんです。
とり

とり