Yoshishun

劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINALのYoshishunのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

“井上最終回はジャンプ打ち切りエンド”

先日TVシリーズ完走したタイミングでまさかの劇場版がYou Tube配信。
公開当時TVシリーズはまだ半分、仮面ライダーサイコ‥‥じゃなくてタイガ、インペラー、オルタナティブ等が東條‥‥登場していなかった段階での最終回を描くという画期的な試み。相変わらず当時4歳の自分が理解できる代物ではなく、まだ未登場であったサバイブフォームに胸が踊り、リュウガのデザインがカッコ良すぎという程度の感想しか出てこなかった。

こちらも約20年振りに見直してみたが、やはりTVシリーズがようやく前半が終わったばかりなので今後の展開を裏付けるネタバレ等は避けつつ、劇場版ならではの独自の展開ばかりだったことに驚く。ファムやリュウガは登場しないし、各ライダーの最期も異なる(特に浅倉)。

しかし、TVシリーズの今後の展開を彷彿とさせる描写もあり、最後のモンスター、2人のライダーの参戦、神崎優衣の最期、龍騎とナイトのサバイブ状態での特攻、浅倉のミラーワールド内での消滅、鏡の住人と現実世界の住人の同化etc.
またTVシリーズ最終回前の真司と蓮の台詞も逆転している。
細かい部分だと、龍騎の最後のライダーキックだけ最初の回転部分が省略されていたりする。TV版は致命傷を負った状態だった、劇場版は大きくジャンプできる高さではなかったためと思われる。

こうした、TV版との比較する上で本作の立ち位置や描写の違いを楽しめる一方、まさかのジャンプ漫画の打木のようなラストで締められるなど、色々と展開が早かったり投げやりな部分も見られる。
せっかく劇場版限定ライダーであるファムも女性ライダーという設定以外パットしないまま退場するという暴挙。
皆がバトルロワイヤルしている最中、意気揚々とピアノを弾く神崎も気持ち悪い。
最後モンスターの大群に立ち向かっていくものの、しばらくしたらドラグレイダーらの炎が消えているのでもしや‥‥という後味の悪さも残る。

やはり小林最終回の後だと、この井上最終回は最終回に見せかけた終盤戦というだけで80分という尺では不十分。ディレクターズカット版の追加箇所が気になるので、近々観てみたい。


(2006.3.14時点)
一足早く完結編でしたがまさかまさかの展開

これは確かに早くTVシリーズの最終回が待ち遠しくなりますね
Yoshishun

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