シネフィルmonk

ジェラシーのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

ジェラシー(1979年製作の映画)
3.5
古都ウィーンを舞台にアメリカ人の精神分析医と奔放な女性との危険な愛を描く。サイモンとガーファンクルのアート・ガーファンクルが主演。大学の講師で精神科医アレックスはミレーナと恋に落ちるが、二人の恋はかみ合わず痴情のもつれから彼女が自殺未遂をおこす。刑事の執拗な捜査から浮かび上がる事件の意外な真相…。

OP映像が救急車で運ばれる衝撃的なシーンから始まり、二人の出合い、独占欲の強い男と性に奔放な女のぶつかり合いをフラッシュバックさせながら追ってゆく映像監督出身のニコラス・ローグならではのストーリー展開。クリムトの「接吻」やエゴン・シーレの「死と乙女」などがちりばめられ、キース・ジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」が流れる。原題と異なる邦題にはなんとなく違和感を感じました。
シネフィルmonk

シネフィルmonk