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痴人の愛のeop421のレビュー・感想・評価

痴人の愛(1934年製作の映画)
3.5
ベティ・デイヴィス見たさに鑑賞してみました。若い頃から非常に演技力が有り、男を翻弄する悪女っぷりに嫌悪感を催すほど…。ミルドレッドの最後は凄みすら感じました。翻弄される駄目男はレスリー・ハワード。彼が出演している作品は初めて観たと思います。あるミュージシャンのジャケの写真の男性が印象的で、多分昔の人だと思うけど誰だろう?と思っておりました。彼が画面に登場してビックリ。あのジャケの人だ!と…。こんなこともあるんですね。誰だかわかって嬉しいです。彼の笑顔が妙にひっかかりました。笑顔なのにどこか物寂しい感じがして、役柄だけでも可哀想なのに余計可哀想になってしまいます。ミルドレッドに何度も嫌な目にあわされるのにそれでも助けようとするフィリップは優しいというよりマゾヒストという印象。虐められても虐める人に戻るところをみるとそういう意味で『痴人』という題名かと思ったのですがどうも違ったようです。原題見て違うのがわかりました。『情けは人の為ならず』という教訓的な最後は安堵するものの昔のハリウッド的だなと思いました。
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