けーな

エーミールと探偵たちのけーなのレビュー・感想・評価

エーミールと探偵たち(2001年製作の映画)
3.5
私は、子供の頃に、岩波少年文庫にあったエーリッヒ・ケストナー原作の小説が、とても好きだった。今でも、その本を持っている。1928年に書かれた原作は、今では滅多に聞くことのない古めかしい言い回しがたくさん出てきて、昔ながらの純粋な心を持っている子供達のやり取りに触れることができて、ほっこりしたものだった。ケストナー節とも言っていいような独特の喋り口調が、色々出てきて、つい笑ってしまったものだった。

世界中で、何回か映画化されたらしいけれども、今作は、ドイツで2001年に製作されたもの。原作のような古めかしい言い回しは、出て来ず、現代風にアレンジされて、ストーリーも、微妙に変えられていたので、ちょっと違うなぁと思ってしまった。しかし、2001年に、1928年の雰囲気を持っていても、子供達に受けないから、アレンジしたことも無理のないことかもしれない。これは、これで、面白かったと言えるのかも。
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