イースト

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔のイーストのレビュー・感想・評価

3.9
エント族とホビット族の会話の中で『世界の一員』という言葉が使われる。そのシーンが非常に印象的だった。

個人が『世界の一員』という信念を持っていれば、その世界に対してレスポンシブルに暮らすだろうし、反対に『世界と私は別もの』という信念であればそうでない暮らしをするだろう。

【世界】というのは個々人あるいは種族によってその定義する範囲が違うが、ホビット族(少なくとも冒険に出た者たち)はかなり広い意味で【世界】を捉えているのだと思う。
だからこそ大義のために動けるのだし、だからこそ物語の主要人物なのだとも思う。
主要人物はいつも広い意味での【世界】に所属しているのだ。

精神科医のR・ドライカースは「より大きな共同体のことを考えなさい」と言った。
ホビットらはまさにそれだと思う。

中学生ぶりに鑑賞したが面白かった。
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