不思議な映画だった。
まるで現実にはない家族のドラマを観ているような感覚が残る。
ジョディ・フォスターは相変わらずの明るさ、ある事件後の暗さ、それなりの美しさで、やはり存在感がある。
原作未読であるが、自分には「自分を醜いと思い込んでいる引きこもりの女性」としてナスターシャ・キンスキーを起用していること。確かに、本作では、ワザとなのだろうが髪の毛ボサボサにして顔隠し気味にして精彩を欠いた描き方をしているが、顔がハッキリと見える場面では(こんなこと言っていいか分からないが)ジョディ・フォスターよりも美しい(笑)
父親がホテル経営するまでの序盤は「これ面白くなるの?」と思ったが、家族でホテル・ニューハンプシャーを始めてから様々な事件が起こり、様々なエピソードが描かれる。
妹(ジョディ・フォスター)を愛する兄、他の兄はゲイ、家族の事故死、レイプ、近親相姦など……いろんな事件が描かれるが、エグさとかエロさとかは見られず、「この物語はお伽噺なんだよ!」と監督が言っているように見える映画だった。
(※)エピソードが多過ぎるので、具体的な物語は割愛…(笑)