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魂を握り潰した男のtheocatsのレビュー・感想・評価

魂を握り潰した男(2011年製作の映画)
3.1
プラトン[国家]エルの話がベース?

低予算自主製作映画なんだろうね。
ずっと以前ちょっと見ただけで「こりゃ駄目だ・・・」と放り投げていたみたい。

最近なぜか霊魂絡みの映画が続いてその流れで何かの知らせなのか?[笑]と見通す気になった。

結果は悪くない。少なくとも商業主義的な腐敗した邦画よりはよっぽどマシ。

序盤から中盤にかけてプラトンの「国家」内の三途の川的なエルの話がすぐイメージされたが、それを崩しに崩した高貴さのかけらもない俗悪表現。笑
しかし、話の骨子はしっかりしているように感じられ、俗悪描写でもふざけているわけではない真面目さは見て取れた。

本作に何らかの真実の匂いをかぎ分けた人は、プラトン著作をできれば通しで読んでみるといいかも。国家の他はパイドン、饗宴やゴルギアスも「魂のミュートス」が書かれていたと記憶している。

3.1の三ツ星


唯一知っている俳優として村野武範の顔を見た時は少し驚くと共に、ちょっとホッとしてしまった。やはり有名人効果というのは小さくないなと認識した次第。


追記:ただ一つ、「なげぇっーつーの!!」
1.5倍速でも思いっきり中だるみ。いつもは消しているタイムカウンターが間違って表示され、まだ半分しか消化していないと知った時はさすがにうんざりしたもの。笑

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