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ストーカーのrioのネタバレレビュー・内容・結末

ストーカー(2002年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

よくある「ストーカー」とは意味がちょっと違う気がする。
写真店勤務の孤独な男サイ(ロビン・ウィリアムズ)が、顧客の幸せそうな写真を見てその家族の一員になりたいと執着している話。愛の溢れたある一家の写真を自分用に勝手に焼き増しし、部屋中に貼りまくり、家族と仲睦まじく過ごす自分を妄想する。側から見れば愛のあるように見えた家族だが、実は旦那が不倫してることが、別の顧客の女性の写真から発覚。旦那の不倫現場を押さえたサイ、ナイフで脅して、決定的瞬間をカメラにおさめる。勢い余って旦那や不倫相手を殺したり傷つけてしまったのかと思いきや、カメラにはリモコンや電球など何の証拠にもならない写真が映るばかりで、また何の危害も加えず2人を解放したようだった。旦那は家族の待つ家に戻り、その後のことは分からないが、サイは彼らには今までどおり理想の家族でいて欲しいと、ほんの少しお灸を据えたつもりだったのだろう。
人は使用済のバンドエイドやガソスタの従業員などどうでもいいものは写真には撮らないが、こういうものこそ我々の人生を構成するものだとサイは言っていた。サイにとっての人生はリモコンや電球、それだけなのだろう。
愉快なおじさん役が多いロビン・ウィリアムズだけど、寂しげな表情にサイコを忍ばせる今作の役もさすがの演技だった。

途中「地球の静止する日」が一瞬流れたけどなんであの映画だったんどろう?

ところでエヴァ量産機のフィギュアが出てきたけど、それについての説明が『いいヤツで空を飛べて銀の剣で悪いやつをやっつける』ってえ???ってなった。なんでよく知りもしないで映画に組み込んだ?😂

20231004テレ東午後のロードショー
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