複雑で繊細。意思と伝達の不成立を描いた作品。己の幸せは誰かの不幸せの上に成り立っているもの。自分の善意が他人に対しての悪意に変わることもあれば、自分の無関心が自分に悲劇になって返ってくることもある。…
>>続きを読むハネケ的群像劇。ジュリエット・ビノシュ主演。群像劇なのに特に直接繋がるような描写はなく、すぐにぶつ切りされる会話やシーン。観客に映画というものを観せるつもりは毛頭ないよう感じるが、それが狙い(予想)…
>>続きを読む最も難解で壮大なハネケ映画。
実はテーマがイニャリトゥの「バベル」に近いが、こちらの方がよりコンパクトに収まった印象。
女優、その義弟、不法移民の女、黒人の移民の男。この4人が交わる冒頭の長い長…
シーンが断片的に次々と映し出され、それぞれが人物などを通して少しずつ交わっていく。だが、それでもすべてはすれ違いに終わってしまう。
ハネケ作品の中でも決して取っ付きやすいものではないと思いますが、そ…
テーマは分かり易いが、本編がエピソードの断片のみで構成されていて非常に難解な印象を受けた。
力強いドラムの音をバックに、心のすれ違う登場人物たちがそれぞれの結末を迎えるラストシーンは何とも言えない余…
4つの家族でのすれ違いを断片的に描いた映画。
冒頭でテーマはしっかり提示されるので言いたいことはわかるが、特に根幹となるストーリーは無く、シークエンス毎にぶつ切りになった編集も相まって、難解というか…
ブツ切れ暗転が意味するものとは
ハネケの映画はどれも怖く暗い。そして目が離せない緊張感。
本作は今まで見たハネケの中ではかなり難しい。断片的に映るそれぞれの話を繋げただけだから。しかしそのつな…