れれれざうるす

コード・アンノウンのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

コード・アンノウン(2000年製作の映画)
3.3
ハネケ的群像劇。ジュリエット・ビノシュ主演。群像劇なのに特に直接繋がるような描写はなく、すぐにぶつ切りされる会話やシーン。観客に映画というものを観せるつもりは毛頭ないよう感じるが、それが狙い(予想)。マジ難解…。
テーマは『コミュニケーション』なのではないかと思った。例え、耳が聞こえて音を拾って会話が出来ても、相手の気持ちを考えて発言したり行動出来る人は少なく、世の中はコミュニケーションが取れない人で溢れているのだ。黒人のカフェでのシーンでは、会話をことごとく店員によって邪魔される。話さない限り伝わらない、という描写なのだろうか。しかし、電車のシーンでは、会話がなくともそこにいた全員が意思疎通し「ありがとう」と自然に出る。
この物語で一番重要なのが、聾唖の子供達。伝えたくても伝わらない。なのに一生懸命理解しようとする。例え耳が聞こえてなくても必死に合わせようとする。子供達が叩く太鼓が最後のBGMというのも皮肉な話。すげーなハネケ!!

それにしても電車のシーンは今まで観たハネケ映画で一番胸糞悪かった…!!嫌な汗かいた…!!そういうのヤメてよねぇ〜ハネケのバカバカァ〜!!
ハネケ作品7本目となると、さすがに無理矢理面白さを見出してくるようになったけど、理解は全くしておりません。疲労困ぱい。誰か解説〜〜