だいぶ前にディスク購入してたやつ。
例の如く、何でもっと早く観ておかなかったんだ!と思わされる吸血鬼映画の傑作であった。
お隣さんはヴァンパイア!
主人公は「Fright Night」っていうホラー番組が大好きな高校生男子。
彼の隣家にヴァンパイアが引っ越してきたから「Fright Night」の司会者と一緒に退治しに行くぞって話。
このあらすじだけでも夢があって楽しいやん。
冒頭、静かな夜に流れてくる「Fright Night」のナレーションや映像だけでワクワクしちゃうよ。
コメディ&ティーンムービー&ホラーって感じで、ちょっとポップな雰囲気も良い。
「あなたの知らない世界」とか「世にも奇妙な物語」みたいなテレビ番組を観て、怖いながらもワクワクしてた子供時代を思い出させてくれるような懐かしくも切ない空気感。
グロ少ないとか地味とかも言う声もあるけれど、80年代の素晴らしいSFX技術をじっくりと観れただけで私は大満足。
可愛い狼くんが人間の姿に戻るシーンの特殊メイクや、緑色の体液を流してドロドロ溶けるヴァンパイアなんかを長尺でたっぷり見せてくれるサービス精神に脱帽。
「適当に血液垂らしときゃいいっしょ!」とばかりに作り込みの熱意が一切感じられないしょうもなホラーは本作の爪の垢を煎じて飲みやがれと言いたい。
こういう確固とした情熱と作り込みの精神があるからこそ、コメディ色だって活きるし、過激さがなくとも時代を超えて愛される作品に仕上がるんですよ。
そんな訳で昔の映画とSFXをこよなく愛する私にとってはヨダレもののウハウハ映画でした。
80年代の魅力がこれでもかといっぱい詰まってるし、何よりホラーというものに対する製作陣の愛情がじんわりしみじみと感じられる。
んでもって極めつけがエンドロールに流れてくる主題歌のドキドキ感、最後の最後までワクワクさせてくれるとか最高かよ。