クズリ

白い巨塔のクズリのレビュー・感想・評価

白い巨塔(1966年製作の映画)
3.5
子供の頃、ドラマ版を見てうををと思った勢いで原作まで読んだんだけど映画版があるとは知らなんだ。NHKBSでやってたので見た。
話としては本編そのままのストーリー。「続」は含まれない。
キャストも結構かぶっているけど、こちらも見ごたえあり。当然こちらの出来がよかったからドラマになったんだろうけど。モノクロなので手術映像もグロくなくて見やすいです。
財前教授はやっぱり私のなかでは田宮二郎で決定版。(ときどき田宮五郎なんだっけってなるけど)
鬼気迫る感という点でほんと田宮二郎最高です。その後の田宮二郎さんの人生がさらにこの作品の狂気を裏付けた感あり。
しかしこういった医療過誤の裁判が増えたせいで、小児科や産婦人科の医者の道を進む人が減ったというのはこの作品のせいなのかどうなのか。
あらゆる検査をするのが医師の義務である!と主張する医師が出てくるが、まあ実際のところ、念のためとして検査検査の繰り返しをしていれば、それはそれで患者の方は金がかかって仕方がないし、体にも負担だし、こんなに検査してなんですぐにわかんねえんだっという苦情になるわけで。医者の数も時間の無限ではないのだからと、いろんなパターンの白い巨塔を見るたびいつも思う。
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