魔導ネコ

ビッグ・フィッシュの魔導ネコのネタバレレビュー・内容・結末

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTで見放題なのに気づかずアマプラで有料レンタルして見てしまった。悲しい。

「チャーリーとチョコレート工場」や「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」、「シザーハンズ」などで有名なティム・バートン監督の作品。
この監督の作品は回想シーンや想像のシーンをコミカルかつ幻想的に描き出すことに特徴があるが、今作も「現実」と「物語」を対比として、物語シーンを非常にコミカルに表現している部分に作風を感じた。
ただし、「現実」と「物語」は完全な対比というわけではなく、最終的に重なり合う形で終わる。息子が父親を理解し、受け入れる様が表れている。

ストーリー全体を通して非常に優しさに溢れている。狡猾な悪者も登場しなければ、裏切りや嫉妬など人間の醜い面が出てくるわけでもない。誠実な心を持った若き日の父がユーモアと努力によって周囲を笑顔にしながら自らの夢を叶えていく様は見ていて元気がもらえる。そんな父を支える母や理解しようとする息子とその妻、たくさんの温もりが集まった映画だった。
魔導ネコ

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